さてその係長が何をやらかしたかというと、
私が何かの曲(曲名は忘れた)を入れたところ、突然その係長が怒鳴った。
「おいキタ!お前は若いんだから若い歌を唄え!近藤マッチだ!マッチの歌唄え!」
・・・・・・ハア?
ちなみについ5~6年前の話だ。おいおい、マッチって誰だ?
とりあえず無視して順番を待っていると、私の番の時に全然知らない曲が。
「え~ただいまキタの順番ですが、若手には若い歌を唄ってもらいます!」
どこからともなくドでかい声が聞こえてきた。係長だ。
「若い歌はマッチです!歌を替えさせていただきましたぁ!」
マイクを握りしめ、得意満面で解説を続ける係長。もうニコニコ顔だ。
「さあ名刺作成が終わったので唄っていただきましょう!ギンギラギンにさりげなくぅ~!!」
ちょうど前奏の終わりに合わせ、ドヤ顔の係長がマイクをバトンタッチしてきた。
メロディが始まるなか、私は一言。
「知らん。」
マイクをテーブルに放り投げた。
ゴキン、というハウリングが響きわたる。思い切り、シーンとなった。
カラオケの曲だけが流れ続けている。
慌てて後輩が気をきかせ
「あ、ボク唄います!」
マイクを拾って唄い出した。ちなみに知らない歌だったので、ヘロヘロだ。
まあ、そんなことがあった。
前後にも色々あったが、この部分が印象深いエピソードだろう。
おかげ様でこれ以降、富士事務所のカラオケにはまったく参加しなくなった。